目次
恋は思案の外
光陰矢の如し
行雲流水
後悔先に立たず
巧言令色鮮し仁
後塵を拝す
心ここに在らざれば視れども見えず
歳月人を待たず
五月の鯉の吹き流し
去る者は日々に疎し
事実は小説より奇なり
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
自慢は知恵の行き止まり
朱に交われば赤くなる
正直の頭に神宿る
人事を尽くして天命を待つ
心頭を滅却すれば火もまた涼し
過ぎたるは猶お及ばざるがごとし
捨てる神あれば拾う神あり
晴天の霹靂
節制は最良の薬なり
棚から牡丹餅
亭主の好きな赤烏帽子
虎の尾を踏む
ならぬ堪忍するが堪忍
年年歳歳人同じからず
貧にして楽しむ
文は人なり
待てば海路の日和あり
やはり野に置け蓮華草
雄弁は銀、沈黙は金
笑う門には福来る
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虎の尾を踏む
（とらのおをふむ）
「嫌いじゃないんだよね」
その言葉に妻が反発した。彼女が忙しくしていることについて私が言った、その言葉に対してである。
頼まれごとを断れない性格から、彼女はほとんどのことは引き受けてしまう。時々それらが重なって、てんてこ舞いすることにもなる。大抵はしょうがないと諦めるが、限界を越えることがある。好んでそれをしているならまだしも、そうでないことのためになぜ、と腹立たしくなるようだ。
「どいつもこいつも」
彼女の怒りが爆発する。
その「どいつもこいつも」に私も入っている。というより常連である。その私が何を言うか、と彼女が反発したのであった。
「好きでやっているとでも思っているの！」
「そうは思わないけど、嫌いではないかと・・・」
私は弁解したが、手遅れだった。虎の尾を踏んでしまったようだった。
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虎の尾を踏む きわめて危険なことの例え。虎は猛獣であるから、その尾を踏めばかみ殺される。
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