目次
恋は思案の外
光陰矢の如し
行雲流水
後悔先に立たず
巧言令色鮮し仁
後塵を拝す
心ここに在らざれば視れども見えず
歳月人を待たず
五月の鯉の吹き流し
去る者は日々に疎し
事実は小説より奇なり
沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり
自慢は知恵の行き止まり
朱に交われば赤くなる
正直の頭に神宿る
人事を尽くして天命を待つ
心頭を滅却すれば火もまた涼し
過ぎたるは猶お及ばざるがごとし
捨てる神あれば拾う神あり
晴天の霹靂
節制は最良の薬なり
棚から牡丹餅
亭主の好きな赤烏帽子
虎の尾を踏む
ならぬ堪忍するが堪忍
年年歳歳人同じからず
貧にして楽しむ
文は人なり
待てば海路の日和あり
やはり野に置け蓮華草
雄弁は銀、沈黙は金
笑う門には福来る
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事実は小説より奇なり
（じじつはしょうせつよりきなり）
妻は四人姉妹であるが、その四女が、昔こんなことを思ったことがあると言った。
「みんな年取って、私たち四人が一緒にいるのだけど、なぜだか、そこには夫が一人だけなの」
そう思った時期は、四人がそれぞれ結婚し、夫もみな健在だった頃のことだという。そして、残った夫とは私だったそうである。
それから時が経ち、長女と三女は離婚し、当の四女は死別して、次女の夫である私だけが残っている。
怖いような話であるが、事実である。そしてこの話には続きがあった。残った夫は彼女らの用心棒としてだという。
私にその力があるように思えないが、男というだけで役に立つ、という程度のものだそうだ。いわば、彼女らの小間使いとしてである。
ありうる話である。そんなことは、と否定したいが、無駄な抵抗だろう。事実は小説より奇なり。すでに、まさかと思うようなことが起こっている。
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事実は小説より奇なり この世に実際に起こる出来事は、虚構の小説以上に不思議な巡り合わせや、複雑な変化に富むことがよくあるものだ。
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