目次
過ちを改めざることこれを過ちという
曰く言いがたし
飢えては食を選ばず
移れば変わる世の習い
馬の耳に念仏
運は天にあり
縁は異なもの
起きて半畳寝て一畳
鬼も十八番茶も出花
溺れる者は藁をも掴む
思い立ったが吉日
思うこと言わねば腹ふくる
女三人寄れば姦しい
女は三界に家なし
蛙の子は蛙
蛙の面に水
隠すより現る
稼ぐに追いつく貧乏なし
火中の栗を拾う
勝つも負けるも時の運
枯れ木も山の賑わい
間然するところなし
肝胆相照らす
堪忍は一生の宝
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
来るものは拒まず
窮すれば通ず
口は禍の門
暮れぬ先の提灯
怪我の功名
逆鱗に触る
賢者は中道を取る
捲土重来
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捲土重来
（けんどちょうらい）
「じゃま！」
私は大声を張り上げ、妻に言った。狭い家で、少し動けば何でも手に届くという便利さはあったが、狭いが故の衝突もあった。
台所はその象徴だった。大きさは六畳で、そこにシステムキッチン、冷蔵庫、食器棚、そして食卓が置かれていた。便利であった。何を取るにも、二、三歩あるけば十分だった。食卓に座ったまま、手を伸ばせば冷蔵庫から物が取り出せた。その便利さは格別だった。
しかし、それ故の問題もあった。私の居場所がなかった。食事の準備中に席に付くが、それによって通路が塞がれ、私は障害物になった。
「じゃま！」
毎日のように彼女の怒声が響いた。私は身を小さくし、椅子を移動し、場合によっては隣の部屋に避難した。それが日常だった。
ある時、その立場が逆になった。捲土重来、私は思いの限りの声を上げた。
「じゃま！」
しかし、彼女は笑って動じることはなかった。
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捲土重来 前に敗れた者が、勢いを盛り返し、意気込んでやって来ること。砂ぼこりをあげて再びやってくる意。
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